■[自閉症]ドクターズ・データがまた訴えられたようです。
■「自閉症専門家」訴えられる(食品安全情報ブログ)
Casewatch
"Autism Specialists" Sued
Stephen Barrett, M.D.
March 6, 2010.
7才の男の子の父親が2人の自己流「自閉症専門家」を訴えた。訴えられたのはTrue Health Medical Center(真の健康医療センター)のAnju Usman医師とCreation's OwnとDoctor's Data Laboratoryの Dan Rossignol医師で、患者に不当なキレート療法をするよう騙した。これはキレート剤を与えて尿中水銀などの有害金属濃度を高く見せて患者にキレート療法を勧めるもので、この子は5才の時から18ヶ月間41回の静脈投与を含むキレート療法を施された。他に必要のないサプリメントや酸素やホルモンや薬物も与えられている。
ドクターズ・データがインチキをやってまた(!)訴えられたようです。「また」というのは、以前にもご紹介したからです。
■札幌市教委が後援しちゃった自閉症代替医療セミナーの件
austrailaでダイエットラ減量センター
ドクターズ・データは当ブログでは、■毛髪ミネラル検査の実態っていうエントリで少し出てきましたよ。
1986年、ドクターズ・データ(シカゴに本拠地を置く研究所)は、ニューヨーク州保健省から許可証を得ることができない限り、ニューヨーク州内から人毛の標本を受け取ることを停止することに同意した。同社は損害と罰金として25,000ドルを支払うことにも同意した。この措置が取られたのは、偽の栄養コンサルタントがビタミン、ミネラル、その他のサプリメントを処方する根拠として検査を使用していたためである。
" MBTシューズ" "減量"歩く
ドクターズ・データは「有毒ミネラル」のレベルをその量が「レファレンス・レンジ」のトップに近い時、高いとレポートする。これは単にその標本が、研究所で扱えた大部分の他の標本よりも多く含んでいたことを意味するにすぎない。それはそのレベルが異常であるということや、そのレベルでは患者の体が危険であるということを意味しない。最近の新聞で同社は「血液や血清の一般的で慎重な分析の解釈と比較して、毛髪の化学元素の分析の解釈は原始的と思われる」と認めた。にもかかわらず、著者は「健康な人口の95%で観察されたものと一致したレファレンス・レンジを採用する」のに分別があると主張した。
和訳がつたないので申し訳ないけれど、要するにドクターズ・データってのは悪質なインチキ私設検査機関なんだな。最近も詐欺で訴えられてる。以下は本年7月の情報。
■CAREクリニックとDoctor's Dataが詐欺で告訴された(食品安全情報ブログ)
ジョアン痛みモビール、アラバマ州
テキサスのオースチンにあるCAREクリニックとその子会社であるシカゴのDoctor's Dataが43才のRonald Stemp氏の10ヶ月以上の治療に関する詐欺などで告訴された。
CAREクリニックは自閉症の「バイオメディカル治療」専門家と称しており、Ronald Stemp氏は当初不眠などの症状でこの医院を訪れた。ところがいくつかの検査をしたあと、重金属中毒であると診断されキレート療法を施された。
Ronald Stemp氏はキレート療法により体調が不良になり、後にこの検査法がインチキであることを知り、診断も間違っていることを知った。Stemp氏の保険会社への請求額は18万ドルであった。同時にこの病院の医長(Jesus Caquias医師と無免許のナチュロパスJeff Baker)も被告とされていて他の病院や治療についても捜査中である。
「バイオメディカル治療」というのは「生物化学的バランスの悪さ」を修正して自閉症を治すと主張するもので「デトックス」を行っている。ウェブで積極的に宣伝を行っており、4000-13000名のメンバーを持つYahooニュースグループ5つなどを持っている。
この診療所に行くとキレート剤を投与した上での尿検査を実施されて水銀濃度が高いと言われ重金属中毒と診断される。そして通常より法外に高額の医療費を請求される。
ドクターズ・データは、日本オーソモレキュラー医学会講師の北原健氏が社長を務める株式会社デトックスを代理店として日本にも進出しています。キレーションで自閉症が改善するというエビデンスはありません。サプリメントも同様です。ワクチン自閉症原因説に根拠がないことがはっきりしたことから、代替医療業者のインチキがこのように訴えられるケースというのは今後増えていくのかも知れませんね。皆さんもくれぐれもお気を付け下さい。
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